デスクワーク中心の営業事務員が、毎年富士山に挑戦しています。
社会人になった2019年、飲み会でのノリから「登ろう!」と決めたのがきっかけでした。
軽い気持ちで始めたはずが、今では毎年恒例の行事となり、私にとって「自己改革」の象徴のような存在です。
「営業事務員なのに、なぜ富士山?」とよく聞かれます。
けれども、デスクワーク中心の仕事だからこそ、体を動かして挑戦する習慣を続けたい。
そう思って、今年も登ってきました。
今回は2025年7月19日(土)の富士登山について、準備から下山後の温泉まで、リアルな記録と気づきをまとめました。
【タイムスケジュール】
7/18(金)
仙台から埼玉の友達の家へ移動。
久しぶりに顔を合わせる仲間と夕食へ。
選んだのは「ばんどう太郎」という茨城・埼玉エリアで人気のファミレス。
富士山に挑む前夜祭にふさわしい、ちょっとした贅沢感のあるお店で腹ごしらえをしました。

7/19(土)
- 2:30 起床。眠い目をこすりながら、いよいよ出発。
- 4:30 富士吉田の駐車場到着。朝の冷え込みで一気に目が覚める。
- 5:30 五合目に到着。ここで1時間ほど高地順応。息苦しさを防ぐための大切な時間です。
- 6:30 登山スタート!
- 11:00 山頂到着!達成感と寒さが同時に襲ってくる瞬間。
- 15:00 五合目に帰還。足の疲れよりも「やりきった」という気持ちが勝る。
- 18:00 ホテルの温泉で疲労を癒す。これこそ富士登山最大のご褒美!
こうして振り返ると、1日の中で「早朝から夕方まで動き続ける」ハードスケジュール。
普段のデスクワークでは味わえない達成感を得られるのは、この濃密な時間があるからです。
【富士山準備編】
富士山に挑戦するためには、まず「身体を鍛えること」が何より大事です。
私自身、普段から朝ランニングや筋トレ、自転車通勤(片道2.5kmですが…笑)を続けています。
これが毎年の登山を支えてくれていると実感しています。
どんなに高性能な登山アイテムを揃えても、それを活かす体力がなければ意味がありません。
営業事務の仕事では座っている時間が多い分、こうした日常の運動習慣が「チャレンジできる身体」を作ってくれています。
持ち物も重要。
参考までに、私が実際に持って行ったものは以下の通りです。
- 大きめのリュックサック
- 冬場のランニングウェア(防寒用として活躍)
- 登山靴(渋谷で購入した3万円の頼れる相棒)
- 日焼け止め・絆創膏・雨具(モンベル)
- 防寒具と予備の着替え
- 水・スポーツドリンク・エネルギーゼリー
- 軽食(ハイチュウ・チョコ・カロリーメイトなど)
- 頂上で食べるパン(個人的には外せない楽しみ!)
持ち物リストだけを見ると大げさに感じるかもしれませんが、富士山の天候は変わりやすく、少しの備えが大きな安心につながります。
私はプロではないので、より詳しくは登山商品を扱っているスポーツショップの店員さんに聞いてみるのをお勧めします!
【登山中の体験】
登山中は友達と近況を話しながら登りました。
ただ黙々と歩くよりも、雑談を交えながらのほうが気持ちも前向きになります。
途中で印象的だったのは、海外からの登山者の多さ。
体格の良い外国人観光客が岩場をグイグイ登っていく姿には圧倒されました。日本人よりも外国語を耳にすることのほうが多く、まるで異国にいるような雰囲気。
「まだ7合目なのに“eighth?”と聞かれて、“No, seven”と返答した」なんて小さな国際交流もありました笑
気候と景色
登山道の気温は20度前後。
空気は澄んでいて「これが本当の空気の美味しさか」と思わされます。
しかし山頂は一気に5度前後まで冷え込み、強風が吹き荒れる世界。
まるで別の場所にワープしたかのようでした。
雲海の上に立った時の感動は言葉になりません。
「苦労してでもまた見たい」と思わせる絶景です。

登りの道のり
- 五合目〜六合目:まだ緩やかな坂。ウォーミングアップのような感覚。
- 六合目〜八合目:蛇行する斜面をひたすら上へ上へ。体力が徐々に削られていく。
- 八合目以降:ゴツゴツとした岩場が増え、本格的な登山らしさが現れる。
- 本八合目という「罠」。九合目かと思ったらまだ中間点!ここで心が折れそうに…。
- 九合目近くで鳥居を発見し、「もうすぐ頂上だ!」と気力を振り絞る。
下りの道のり
吉田ルートは、ひたすら蛇行を繰り返しながら降りていきます。
単調さと砂地の歩きにくさで、正直「飽きる」道のりでした笑
それでもハイカットの登山靴が砂の侵入を防いでくれたおかげで、最後まで快適に下山できました。
【備忘録的な注意点】
- トイレは有料(小銭必須)
- 頂上は寒く、風が強いので長居できない
- 下山時のエネルギー補給を残しておくと安心
- 五合目での高地順応は必ずやるべし
これは自分への備忘録でもあり、初めて挑戦する人へのアドバイスでもあります。
【何のために登るのか?】
会社の人からは必ず「何のために?」と聞かれます。
私の答えはシンプルです。
「頂上に着いた瞬間の達成感」「雲海を見渡す絶景」そして「下山後の温泉」。
ただ景色を見に行くのではなく、ここまでの努力や道中の苦しさがあるからこそ、そのご褒美が何倍にも感じられる。
もはや富士登山は、温泉を最高に味わうためのスパイスになっているのかもしれません。
【まとめ:自己改革としての富士山登山】
営業事務という仕事は、日々の業務がルーティン化しやすく、挑戦の機会は少ないかもしれません。
だからこそ、富士山に登るという非日常的なチャレンジが、私にとって「自己改革」につながっているのだと思います。
- 朝ランで鍛えた体力を発揮できる場所がある
- 達成感を毎年積み重ねることで自信になる
- 「挑戦する姿勢」を日常や仕事に持ち帰ることができる
人生で一度は登りたいと思っている人へ。
「今が一番若い時」です。先延ばしにすると行けなくなってしまいます。
体を動かす習慣を少しずつ作りながら、ぜひ自分の足で富士山を登り、雲海を自分の目で見てほしいと思います。
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